8月3日 サイドイベント

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こんにちは、ナガサキ・ユース代表団11期の末廣 万葉(すえひろ かずは)です!このブログにて前半を担当いたします。拙い文章ですが、最後までお付き合い頂けますと幸いです。

さて、8月3日の13時15分から14時45分のランチタイムにconference room M4にてサイドイベントを行いました!タイトルは「Waiting peace -uniting people with Japanese Calligraphy-」です:)

私たち11期はこれまで「長崎を最後の戦争被爆地に」という想いのもと「人と人とのつながり」をテーマに活動してきました。長崎からのメッセージを知り、共有し、伝えるために国籍や年齢など様々なバックグラウンドを持つ人々と交流し、その中で、「平和」に関する考えは多様で混在しているのだと学びました。全ての人は「平和な世界」を望んでいるはずなのに、その「平和な世界」の定義やそれを実現するための方法は星の数ほどあります。そのため、「平和な世界」という共通の目標があるにも関わらず、それを実現するための方法などを巡って対立してしまうことも多々あります。私たちは、人々の考える平和がどんなものなのか知りたい、そしてそこから共通点を見つけ、「平和な世界」をより具体的なものにし、より強固な繋がりを持ちたいと思い、このイベントを企画しました。

 サイドイベントは常にNPTの会議と同時並行で行われています。他のサイドイベントと差別化し、できるだけ多くの人に興味を持ってもらえるような私たちらしいサイドイベントにするためにはどうしたらいいか。たくさん話し合って、日本の伝統であり、お硬い雰囲気にならず、自然体でコミュニケーションをとるためのひとつの手段となる書道を選択しました。書道は、習字と違って答えがなく、筆跡にその人の人となりが現れる芸術です。「平和」にも答えがなく、その人その人の経験や理想によって形づけられるものです。どちらも「答えがない」という部分が共通しており、また、参加者に日本の文化を体験してもらうだけでなく、書道を通して自分の考えを整理し、伝える機会を作れるということで、書道とサイドイベントを結びつけました。

長い時間をかけて一生懸命準備したサイドイベントがついに始まります♡

長崎大学で6月に同じイベントを行った際、参加者が書いてくれた「平和への想い」は部屋に飾ったり、ショートムービーにして流したりしてしっかりとウィーンの人々に届けてきました!イベントには長崎県の大石知事、長崎市の鈴木市長、在ウィーン日本大使館の今西公使にもお越しいただき、ご挨拶をしていただきました。また、それぞれ「平和への想い」も書いていただきました。

初めは、同じ時間帯に別の若者団体がサイドイベントを開いていたこともあり、なかなか人が集まらずドキドキしました。たまたま同じ時間だったのか、それとも意図的になのかは分かりませんが、若者団体を同じ時間にするのはどうなのかな、とモヤモヤしてしまいました、、、。イベントが始まって少しすると、呼び込みの成果なのか、部屋の中から聞こえる長崎の人々の声につられてなのかは分かりませんが、だんだんと人が集まり、最終的には約20人ほどの方にお越しいただきました。NPO関連の方だけではなく、他国の大使やCTBTOの職員の方などにも来ていただきました。リーダーの梶さんによるプレゼンテーションと長崎の人々の平和への想いをまとめた動画を視聴していただき、「長崎を最後の被爆地に」というメッセージを参加者に伝えてきました。

その後、日常の小さな幸せは何か、あなたにとっての平和とは何か、それらに共通点はあるか、という3つのアジェンダに沿ってディスカッションをしました。わたしがファシリテーターを務めたグループでは、帰る家があること、明日の心配をしなくてもいいこと、好きなものが食べられることが日常の幸せ、という意見が多く、「平和」の重要な要素として「信頼、食、対話、理解」の4つがあげられるという結論になりました。ディスカッションを通して、平和とはただ暴力のない状態ではなく、心が平安な状態、つまり、日常の中にある小さな幸せを見つけることができるくらい穏やかな状態のことなのかなと思いました。


次に、ナガサキ・ユース代表団11期生の平林 千奈満(ひらばやし ちなみ)の方から、サイドイベントの様子をお届け致します。私のグループでは、4人の参加者の方とドイツのメディアの方の5人の方に参加していただき、出身国も母国語も様々でした。

まず、グループに分かれて自己紹介をしました。その際に全員の方から日本の文化や食文化が好きだと言っていただきました!そこから、お互いの国や文化について少し話し、交流を深めることができました。改めて、自分の国や文化を他国の方に認めていただけることは本当に嬉しいことだなあと実感しました。今回のサイドイベントでは「書道」という日本の文化を方法として、糸口として用いましたが、文化を通じた交流というのは互いの興味関心を高めるのみならず、異なる背景を持つ他者とのつながりを生み出すことができるのだと学ぶことができました。また、他者を認め、尊重しながらコミュニケーションを図ることが、他者を理解し、心と心の交流をする上で大切であり、平和を築く上で重要なことだと思いました。

その後、「平和への想い」を筆ペンで書いていただきました。グループでディスカッションしていた際にドイツ語が話題に上がったのですが、日本人の方は“Durch Leiden Freude”(苦悩を突き抜け、歓喜に至れ)とドイツ語でメッセージを、ベルギーの方は日本語で「怖くない」とメッセージを書いて下さいました。このメッセージを書く際にも、グループで協力して言語を教え合う姿がありました。短い時間でしたが、全員がつながることができたのだと思いました。ディスカッションの際に、私たちのグループでは平和な世界をつくる上で「対話」がキーワードではないかと考えました。ディスカッションそして書道に取り組まれる姿をみて、改めて「対話」によって互いを理解し、つながることの重要性を実感することができました。

サイドイベントそして、長崎で行った同イベントでいただいた皆さまの「平和への想い」を長崎に持ち帰り、皆さまにお伝えすることで、長崎とウィーンを繋げていきたいと思います。

最後になりましたが、サイドイベントに参加してくださった皆さま、本当にありがとうございました!!


ナガサキ・ユース代表団11期生

末廣 万葉

平林 千奈満

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